亀の死後にやるべきことは?死亡確認と安置の方法を詳しく解説

大切にされていた亀が亡くなった場合、すぐに火葬の手続きを進めるのは得策とは言えません。大事な家族の一員だからこそ、できることを全て行ってから送り出してあげましょう。

このコラムでは亀が動かなくなった時の対処法や、亡くなった後にやるべきことをご紹介します。

この記事の監修者

高間 健太郎(獣医師)

高間 健太郎
(獣医師)

大阪府立大学農学部獣医学科を卒業後、動物病院に勤務。診察の際は「自分が飼っている動物ならどうするか」を基準に、飼い主と動物の気持ちに寄り添って判断するのがモットー。経験と知識に基づいた情報を発信し、ペットに関するお困り事の解消を目指します。

亀の死亡確認方法

亀の死亡確認方法

動かなくなった亀を見て、すぐに死んでしまったと判断するのは早いです。冬眠をする生き物の場合、本当にお別れしなければいけないかどうかは、以下の事柄を試してから判断するようにしてください。

冬眠

変温動物である亀は気温が下がると活動が鈍くなっていき、やがて冬眠を始めます。冬眠している間は全く動かなくなってしまうので「ひょっとしたら亡くなってるかも…」と不安に感じた結果、判断を間違ってしまう方も多いです。

まずは外見のチェックをします。亀の手足に白いカビが生えていて、だらりと伸びている場合は亡くなっている可能性が高いです。外見に異常が無い場合は、そっと頭や手足を触って死んでしまったかどうかを確認します。触って反応があれば生きていますので、冬眠させる場合はそのまま眠らせてあげます。

仮死状態

冬眠は文字通り眠っているのではなく、体の機能を極端に下げて仮死状態に陥っているというのが正しい表現です。そのため、先述した確認方法を行っても極端に反応が鈍い場合もあります。

しかし、冬眠・仮死状態問わずその状態から無理に起こし、再び眠らせることはエネルギーの消費が大きくなるため、死後硬直によって手足がだらりと出たままになっていたり水に浮かぶようになっていたりと目に見えて異常がない限りは、心配でも自然に目が覚める季節になるまで見守ることも大切です。

全く反応がない場合

冬眠・仮死状態ではなく、反応もない状態になってしまったら1日ほど水につけておくことで最終確認ができます(水生・両生の亀の場合)。この際の水の温度は普段活動していた温度に合わせる必要があるため、亀の種類にあわせてピッタリの適温の水を用意してあげましょう。

亀の死後にやるべきこと

亀の死後にやるべきこと

1章で紹介した方法を全て試して亡くなったことが確定したら、供養方法を選びます。

大切な亀を悔いなく見送ってあげるために、慎重に選ぶようにしましょう。

供養方法の確認

そのままの状態で埋葬する場合を除き、大切な家族はきちんと火葬してあげましょう。

火葬の方法には自治体への依頼、ペット火葬業者への依頼の2通りが考えられますが、自治体への依頼の場合は高温処理される影響で遺骨が返ってこないことがほとんどです。心が痛む場合は、近隣のペット火葬専門業者に依頼し、火葬して葬ってあげましょう。

葬儀・供養方法の種類とそれぞれのメリットについては後ほど4章で解説します。

火葬の注意点

他人の土地はもちろんですが、自分の敷地内であっても勝手にペットちゃんの火葬を行うことは「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」の第5条に該当する法律違反になってしまいます。

また、ご家庭で出せる火力では骨だけにするのは難しいという面もあるため、ご自身での火葬はおすすめしません。

ペット火葬業者を選ぶ

ペット火葬業者の選び方は「できる限り近隣で早く対応してくれるところ」や「料金面」などを重視するのはもちろん、「亀のような小動物も対応してくれるか?」「返骨や読経など供養に対する要望に応えてくれる」などのオプションにも注目して選ぶのがおすすめです。業者によって行っているサービスは様々なので、ご自身やご家族が納得できる方法を見つけるためにも、ホームページの確認や直接お問い合わせをするのがおすすめです。

亀の安置方法

亀の安置方法

業者に依頼した場合でも最短で数時間、長くて数日程度は亡くなったペットちゃんとお家で過ごす時間は確保できます。そしてその間、人間と同じように安置をしてあげる必要があります。亀が安らかに火葬を待てるように正しい方法で安置してあげましょう。

1:水分・汚れをふき取る

ガーゼなど柔らかい布で甲羅・手足をキレイに拭いてあげましょう。爬虫類は哺乳類に比べて遺体の腐敗が早いため、汚れたままでは傷みが早まってしまいます。

2:安置場所を作る

体をキレイにしたらタオルを敷き、ドライアイスや布で包んだ保冷剤を入れた段ボールなどの容器(棺)にそっと亀を入れてあげて、涼しい場所に置いてあげましょう。

夏はクーラーの効いた部屋に、冬は陽の当たらない場所に安置することで腐敗の進行を遅らせます。また、亀が寂しくないようにお花やお気に入りだったおやつ(水分を含まないもの)、手紙を入れてあげるのを忘れないようにしてください。

3:見送る

業者さんが迎えに来たら、亀の入った棺をスタッフに渡します。立ち会い可能な火葬プランであれば、一緒に火葬場まで向かいます。立ち会わない場合は次に会えるのは返骨時です。最後にしっかりとお見送りをしてあげましょう。

合同火葬では共同墓地に埋葬されることが多いので、お墓参りに行ってあげるとよいでしょう。

*あくまでも一例です。お見送りや返骨については、依頼する業者に問い合わせてサービス内容を確認してください。

亀の葬儀・供養方法

亀の葬儀・供養方法

見送り方にこだわりたい場合はご自身で葬儀・供養の方法を選ぶこともできます。

埋葬・プランター葬

自宅の庭など私有地に埋葬するのは法律上問題はありませんので、庭に埋葬してあげることもできます。家の敷地内で埋葬することで、大切にしていた亀の存在を常に身近に感じられるメリットがある方法と言えます。

対してプランター葬はペットちゃんの遺体をプランターに入れ、土をかぶせてあげる供養方法を指します。広いお庭がない場合やマンションなどのワンルームでも行えるメリットがあります。また、そのプランターに植えた植物を見るたびに亀のことを思い出す事ができるのが一番のメリットと言えるかもしれません。

ただし、どちらの場合も野良猫などに死体を掘り返される可能性や腐敗臭などの問題を避けるために穴を深く掘ったり、置き場所を工夫したりするなどの配慮が必要になります。

水葬

「自然に帰してあげる」という視点では川や池に死体を帰す水葬は合理的に思えますが、この方法はNGです。本人は家族であった亀を思っての行動であっても、先述した「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」に抵触する恐れがある上、外来種のアカミミガメや飼育されていた個体は死体であっても川の生態系にどのような影響を与えるか分からないため、川に流すのはやめておきましょう。それに、育ってきた水槽と全く違う環境に返されては、亀も戸惑うはずです。

亀の供養が終わったら

亀の供養が終わったら

供養が終わってもすぐに今まで通りの生活を取り戻すのが難しい場合もあるかと存じます。大切な家族が亡くなったのですから当然です。こうした終わりの見えない悲しみはどのようにして癒せばいいのでしょうか?

悲しみに区切りをつける

亀がいなくなってしまった水槽やエサ入れなどは、いなくなった直後だと片づけるのも辛いと思いますので、そのままの状態で保存しておくのは悪いことではありません。しかし、水槽があることで悲しみを断ち切れずにいるのなら、折を見て片付けてしまいましょう。亀を思い起こすグッズや縁の品を手放すことは心の整理にもつながるからです。

亡くなった亀も、いつまでも飼い主様が悲しんでいては旅立ちにくいはず。どこかで悲しみに区切りをつけて、今まで通りに過ごすことで亀も安心して旅立つことができるでしょう。

メモリアルグッズを作る

「ペットは家族」という認識が当たり前になりつつある近年、ペットに関するメモリアルグッズは増えています。遺骨や遺灰を入れたペンダントなどのアクセサリーに思い出の写真をたくさん詰めたデジタルフォトフレーム、ペットちゃんが好きだった品を供える祭壇などのメモリアルグッズを用意すれば、いつまでもペットちゃんの思い出と一緒に過ごせます。いつでも亀が傍にいてくれるような気持ちになるので、亡くした悲しみも癒されるはずです。

メモリアルグッズの作成方法は様々で、専門業者に作成を依頼するのが一般的ですが、その他にもペット火葬業者のオプションとして用意してくれることもあります。火葬からグッズまで一環して手配してくれるので、業者選びの基準にしてみてはいかがでしょうか。

また、余裕があれば自作するのも手です。使う写真を選んだり祭壇を飾るための品物を選んだりと、亡くなった亀を思い、考えることで悲しみを軽減する効果も期待できます。

いつまでも忘れないでいてあげる

悲しみは生活を濁らせて行動を鈍らせるものですが、無理に悲しみを忘れ去ろうとするのも不自然と言えます。大切な家族を亡くしたのですから、悲しいのは当然です。気が済むまで悲しみ、自然に動き出せるようになったらいつも通りの生活に戻ればいいのです。

ペットちゃんを亡くした際には「あの時もっと早く異常に気づいてあげていれば……」「他の家に飼われていればあの子ももっと幸せだったのかな……」など後悔ばかりが募るかもしれませんが、はっきり言って不毛な考えです。ここまで悲しんでもらえるほどに愛されていたのですから、ペットちゃんも幸せだったに決まっているからです。

まとめ

固い甲羅に身を包んでいる亀は業者による専門的な火葬や、自然の力で分解できる土葬・プランター葬が最適です。後々悔いが残らないように、供養方法は慎重に検討するのはもちろん、ペット火葬業者に相談し、プロの視点からアドバイスをもらうのもおすすめです。

この記事の執筆者

執筆者

ペット火葬
ハピネス 編集部 J・N

愛するペットちゃんとのお別れによって心に深い悲しみと不安を抱えた飼い主様を支えられるような、わかりやすく正確な記事作成を心掛けています。自分のこと以上に大切な家族を思いやることができる優しい心を持った飼い主様の力になれるように努めます。

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