ペットちゃんの火葬・葬儀を依頼する際は、こちらの事情を汲んで適切な対応をしてくれる業者に依頼したいもの。
このページでは、ペット葬儀屋選びで失敗しないためのポイントをご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
この記事の監修者
高間 健太郎
(獣医師)
大阪府立大学農学部獣医学科を卒業後、動物病院に勤務。診察の際は「自分が飼っている動物ならどうするか」を基準に、飼い主と動物の気持ちに寄り添って判断するのがモットー。経験と知識に基づいた情報を発信し、ペットに関するお困り事の解消を目指します。
ペットちゃんが亡くなって最初にすることは、どのように弔ってあげるかを考えることです。前もって考えている方もいるかもしれませんが、改めて考えてみるのもいいでしょう。下記の4つの方法が主な弔い方法です。
主に返骨の有無に違いがあります。手元供養や私有地に埋葬したい場合、アクセサリーにしたいなど、供養方法に希望があれば、必ずお骨を返してもらえる方法を選びましょう。
動物によっては、死亡後に提出しなければいけない書類がある場合もあります。それらは法律により定められていますので、まずは基本的なことを知っておきましょう。
狂犬病予防法とは、飼い犬を市町村に登録して、定期的に予防接種を義務付ける法律です。犬が亡くなった場合、必ず死亡届を保健所に提出しなければいけません。死亡届を出すことで、登録を消してもらうためです。
また、死亡届と一緒に、鑑札と注射済票の提出も必要です。
動物愛護管理法は、動物の愛護と適切な管理を目的とした法律です。この法律により、特定動物が亡くなったときには自治体へ保管数増減届を提出する必要があります。
特定動物とは、毒蛇や猛禽類など人に危害を加える恐れがある動物のことです。一般的な犬や猫などは対象ではありませんが、もし特殊なペットちゃんを飼っている場合は、今一度確認しましょう。
いずれの書類も地域によって提出する場所が異なりますので、しっかりと確認してから提出することが必要です。
ご自身のペットちゃんが火葬できるかどうかは事前に調べておきましょう。特に葬儀業者の「火葬可能な動物」のようなリストに載っていない動物の場合は注意が必要です。
犬は基本的に火葬することができますが、超大型犬に分類される犬種は火葬炉に収まらない場合があって断られる場合もあることを覚えておきましょう。
火葬は可能ですが、ハムスターや鳥はお骨を残して火葬することが大変難しいです。小動物の火葬経験が豊富なペット火葬業者を探しましょう。また、一緒に焼くものによっては燃えるときに弾けて骨を吹き飛ばしたり、小さな骨は燃えカスに紛れたりすることもあるので、事前に一緒に入れていいか確認してください。
爬虫類や両生類も火葬が可能です。体のサイズも大きいため、犬や猫のように骨も残しやすいです。
魚類も火葬できますが、ハムスターと同様に骨を残すのは難しいです。要望に的確に応えてもらえるペット葬儀屋を探すのは時間がかかるかもしれません。
ペット葬儀屋を探すときはスマートフォンやパソコンで検索すると思いますが、ホームページの押さえるべきポイントを知っておけば選ぶ際に迷わなくて済みます。検索するときの参考にしてください。
ホームページ内に使われている画像が実際の店舗や作業の様子を収めた写真なのかを確認しましょう。イメージ画像ばかりで構成されたホームページの場合は実店舗がない葬儀屋の可能性が高いです。実店舗がないということは、火葬を委託しているなど、要望を叶えてもらえない可能性があるので注意が必要です。
ペット葬儀社のサイトが有料サイトか、無料サイトで作られているかを確認しましょう。有料サイトは無料サイトよりも内容を充実させやすく、規約を守らない悪質な業者は削除されるため安心できます。
大切なペットちゃんを任せるなら、できれば大切に扱ってくれる人に頼みたいもの。そういった人柄を知るのにスタッフが書いているSNSやブログが役に立ちます。SNSやブログの内容、言葉遣いに注目して見てみると分かりやすいでしょう。
ホームページなどで気になるペット葬儀屋を選んだ後に、本当にいい葬儀社かどうかを選ぶポイントをまとめました。悔いのないペット葬儀屋選びに役立てください。
どれだけ安価であっても、スタッフが不親切だと依頼する気にはならないと思います。電話やメールで問い合わせた際にこちらを邪険にしたり、回答を濁したりするようでしたら考え直すほうが良いでしょう。
その葬儀屋に大事なペットちゃんを預けるということを念頭に置き、スタッフが信用できる人かどうか見極めましょう。
提案というのは、利用者の要望に沿ったプランを提示することです。悪質な業者は、費用面で依頼者の希望条件が自社が推奨するプランと大きく異なるために無理だと断るケースが多いです。
しかし、本当に依頼者のことを考えてくれる葬儀屋ならば、最初から無理と言わず、できるだけ依頼者の希望に近いプランを提案するものです。一緒に考え、一緒に最高のお別れを作り上げるのが葬儀屋の役目であるならば、その役割を放棄する業者は良い葬儀社とは言えません。
分かりやすい料金の提示ができないということは明確にしたくはない事情があると考えられます。もし見積もりの内訳に少しでも疑問点があれば、必ず質問しましょう。ここでごまかしたり、説明がなかったりすると悪質な業者である可能性を疑う必要があります。
実店舗や火葬設備が本当に存在するのかということは確認が必要です。実態のない業者に依頼すると、お金をだまし取られたうえに遺骨も返ってこなくなります。
ネットの口コミだけに頼ることはやめましょう。口コミは、業者が自ら書いていることもありますので、全てを信じることは危険です。
また、友人や知人で検討している葬儀屋に依頼したことがある人がいれば、利用時の感想を聞いてみるといいでしょう。実際に利用した人の声なので、ネットの口コミよりも参考になるはずです。
信頼できるペット葬儀屋を探すのは、なかなか大変だと思います。しかし、大切なペットちゃんとのお別れのために、当コラムを参考にして、悔いのないように的確なペット葬儀屋を探しましょう。不安な場合は、ペットちゃんが亡くなってしまう前にいくつかの業者に目星をつけておくと、いざという時に役立ちます。
この記事の執筆者
ペット火葬
ハピネス 編集部 J・N
愛するペットちゃんとのお別れによって心に深い悲しみと不安を抱えた飼い主様を支えられるような、わかりやすく正確な記事作成を心掛けています。自分のこと以上に大切な家族を思いやることができる優しい心を持った飼い主様の力になれるように努めます。
※許認可の関係等で現在対応できない地域も
一部ございます。