リスが死ぬ前に見せる症状は?安置・火葬の方法もご紹介

動物園の人気者であるリスをペットにしたいと考える方は多いのではないでしょうか。でも、リスの飼育方法は犬や猫のように広く知られておらず、病気になった場合に診てもらえる病院が限られるなど知っておきたいことがたくさんあります。

このページではリスが体調を崩した際の対応と、お別れする際に決めておきたいことを紹介していきます。

この記事の監修者

高間 健太郎(獣医師)

高間 健太郎
(獣医師)

大阪府立大学農学部獣医学科を卒業後、動物病院に勤務。診察の際は「自分が飼っている動物ならどうするか」を基準に、飼い主と動物の気持ちに寄り添って判断するのがモットー。経験と知識に基づいた情報を発信し、ペットに関するお困り事の解消を目指します。

リスの飼い方の注意点

リスの飼い方の注意点

リスと言われて一番に思い浮かぶのは、くるっとした目と背中の縞模様が特徴的な「シマリス」ではないでしょうか。ペットとしてもシマリスは人気が高く、小さくて人懐っこい姿からとても人気があります。

リスの特性

飼育されているシマリスの平均寿命は6~10年といわれています。

しかし、寿命の長さは飼育されている環境によって変わってきます。リスは野山を駆け回り、自由に走り回る動物ですから、自由に運動ができない環境下はストレスになります。ストレスを貯めすぎると寿命が短くなる可能性が高まります。

また、リスは基本的に単独行動を好む、縄張り意識が強い動物です。かわいらしい見た目からは想像ができませんが自己主張が強い動物なのです。

冬になると野生のリスは冬眠をしますが、ずっと眠っているわけではなく数日に一度目を覚まし、食事や排泄をしてからまた眠るというサイクルで冬眠をします。ただ、飼育下では冬眠に失敗して亡くなるケースが多いため、リスと少しでも長く一緒に過ごしたいなら、冬眠を避けることをおすすめします。

リスの飼育方法

リスは人に慣れるまで時間がかかるため、リスを飼う場合は赤ちゃんの頃から飼育することがおすすめ。赤ちゃんの頃から飼うことで人と環境に慣れ、懐けば肩に乗るなど愛くるしい表情を見せるようになります。

活発なリスですが、成長途中の幼少期は遊ばせすぎに注意が必要です。体力を消耗することで疲れて体調を崩す可能性があります。遊ぶ時間は成長とともに調整し、遊ぶことにも慣れさせるように心掛けましょう。

一匹だとリスが寂しそうに見えて、多頭飼いを検討する方もいらっしゃるかと思います。しかし群れをなさないリスは縄張り意識が強く、ケージの中に2匹一緒に入れてしまうと喧嘩して、お互いにストレスを感じてしまいます。多頭飼いするなら、1つのケージに1匹だけ入れて飼うようにして接触は避けてください。

リスがかかりやすい病気を知っておこう

リスがかかりやすい病気を知っておこう

リスがかかりやすい病気と、対処方法を紹介します。

不正咬合

リスなどのげっ歯類は不正咬合になりやすいです。不正咬合とは、歯のかみ合わせが悪くなる病気のことです。

リスの前歯(げっ歯類の前歯)は一生伸び続けるという特徴があります。本来は上下ともしっかりと嚙み合っており、自然界の硬いものをかじることでちょうどいい長さに調整されます。しかし飼育されているリスの場合は、柔らかい餌を与えられることも多く歯を削る機会がありません。

歯を削る習性のため仕方なくケージの金網などの硬い金属を噛んでしまい、前歯の生える向きが変わって嚙めなくなったり、歯を傷めることもあります。

そのまま放置すると歯が折れたり、自分の歯で口の中を傷つけたりして食事がうまく取れなくなってしまいます。歯が伸びすぎているかも?と思ったら、病院で診てもらい、必要なら前歯を切ってもらいましょう。

熱中症

リスは暑さに弱く、汗腺も発達していないため熱中症になりやすい動物です。ケージを置く場所は直射日光が当たらない位置にし、室内温度は20度前後を保ってあげましょう。小動物用の冷感マットや小型クーラーでの対策もおすすめです。

自咬症

自分の皮膚をかじって傷つけてしまう自傷行為です。主な原因は大きなストレスです。騒音、ケージのレイアウト、日頃の運動量や窓からカラスが見ているなど、ストレスの原因は様々です。ケージごと病院へ連れていくことで、レイアウトの改善方法のアドバイスを貰えることもあります。

リスが死ぬ前に見せる症状は?

リスが死ぬ前に見せる症状は?

リスやうさぎ、モルモットは突然死が多い動物で、少し前は元気に遊んでいたのに急に体調を崩してそのまま死んでしまった、急に抱き上げたらそのままショック死してしまったという症例も見られます。

活動量が減る

老化で徐々に運動量や食事の量が少なくなります。年老いたリスは悲しいですが人間と同じように弱々しくなっていきます。ただし寒い時期は冬眠状態、夏は夏バテで活動量が減ることもあります。

睡眠時間が増える

眠っている時間が長くなり、活発ではなくなっていきます。寝床を清潔にしてあげるなど最期まで居心地の良い空間で過ごさせてあげましょう。

食欲が低下する

どのような動物も死ぬ前は食欲が低下します。顔に食べ物を近づけても反応が無い場合は寿命が近づいている可能性が高いので、飼い主様も心の準備をしましょう。

リスが死んでしまったらどうしたいい?

リスが死んでしまったらどうしたいい?

どんなに大切に飼っていてもいつかはお別れの時がやってきます。その時がやってきたら、一緒に過ごした時間に感謝して悔いの残らないようなお別れをしたいものですね。

リスなどの小動物は亡くなったら火葬や土葬をしなければならないという具体的な法律はなく、法律上は一般廃棄物として家庭ごみで処理することもできます。とはいえ、一緒に過ごした家族だからこそ、最後までお見送りしてあげましょう。

火葬する

ペットちゃんの火葬は、民間の業者か自治体のどちらかに依頼します。

近年、民間のペット火葬業者も増え自宅近くまで出張してくれる出張ペット火葬も増えてきました。火葬だけではなく、人と同じような供養やお別れのセレモニーなど、手厚くサポートしてくれる業者も多くあります。理想の供養がある方は返骨可能な業者やプランを選ぶことで、後悔無くお別れができます。

土葬する

リスなどの小動物は埋葬も有効な供養方法です。中でもプランター葬はリスの供養方法として最適と言えます。

プランター葬とはその名の通りプランターに土を入れてそこに埋葬する供養方法です。マンションやアパートに住んでいて、埋葬する土地が無くても可能です。リスを土葬したプランターに新たにお花を植えて大切に育てていくことで、楽しかった生活をいつまでも思い出すことができます。プランター葬は、カラスなどの野鳥が遺体を掘り起こさないように置き場所に気を付けてください。

自宅にお庭がある方はお庭に深め(1~2m)の穴を堀り、埋めてあげましょう。ただし公園や河川敷など、私有地以外に埋めることは法律違反となります。お庭に埋める場合も野良猫などが掘り起こさないように注意が必要です。

リスの安置方法について

リスの安置方法について

リスが突然亡くなってしまっても、慌てず最後まで心を込めてお世話をしてあげましょう。民間業者に火葬を依頼する場合は遺体の引取りまで少し時間がかかる場合があります。そのため、以下の点に注意して火葬業者を待ちましょう。

①棺を作る

まずは、リスを寝かせてあげられる広さのある棺を用意しましょう。小型の段ボールにバスタオルや柔らかい布などを敷き、寝床のように整えてあげるのがおすすめです。

準備ができたらリスの手足を軽く曲げ、自然な体勢で寝かせてあげましょう。もし体が硬直している場合は、無理に体勢を変える必要はありません。

②体をきれいにする

普段使っていたブラシやタオルで、体をきれいにしてあげてください。安置期間中に口や肛門から体液が出ることもありますので、こまめに確認して硬く絞ったタオルで拭きます。また、外傷がある場合は、害虫が寄ってくるのを防ぐために傷口を覆ってください。

しかし、体液の漏れがあるからといって、鼻や口に詰め物をしてしまうと体にガスが溜まり、お腹が膨れてしまうことがありますので注意が必要です。

③体を冷やす

気温の高い夏場は特に遺体の腐敗が早いため、できるだけ体を冷やしてあげてください。また、安置する場所は陽の当らない涼しい部屋を選ぶようにしましょう。

タオルで包んだ保冷剤や袋に入れた氷を内臓の多いお腹を中心に置いて遺体を冷やすことで、数日間自宅に安置することができるため、その間に今までの感謝を伝えてあげましょう。

まとめ

リスを飼育するポイントとしては、赤ちゃんの頃から飼育し人間に慣れさせることと、1匹に対し1つのケージに入れることです。ケージの中をリスにとって安心できる場所にしてあげることでストレスが減り、長く一緒に過ごせます。

リス特有のかかりやすい病気には不正咬合が挙げられます。そのまま放置すると歯が折れたり、自分の歯で口の中を傷つけたりして食事がうまく取れなくなってしまいます。日頃から様子を見て注意しましょう。

日頃の活動や食事の様子など、注意して観察してあげることで防ぐことのできるトラブルもたくさんありますが、リスは突然死が多い動物で、直前まで元気に遊んでいたのに急死してしまうことも多いです。穏やかな最期を迎えられるように、リスの飼育環境を整えて豊かなものにしてあげましょう。

この記事の執筆者

執筆者

ペット火葬
ハピネス 編集部 J・N

愛するペットちゃんとのお別れによって心に深い悲しみと不安を抱えた飼い主様を支えられるような、わかりやすく正確な記事作成を心掛けています。自分のこと以上に大切な家族を思いやることができる優しい心を持った飼い主様の力になれるように努めます。

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