トカゲが死ぬ前に見せる行動は?寿命は長い?短い?

イグアナやカメレオンに加え、近年人気が急上昇しているフトアゴヒゲトカゲやヒョウモントカゲモドキ(レオパードゲッコー)など、トカゲ類は動物園で見るだけではなくお家でペットとして飼うことができるほどに身近な存在になりました。

犬や猫とはまた違ったユーモラスな姿は、一緒に生活するペットとして、とても魅力的ですよね。

そんな愛らしいトカゲの元気がない場合には、対処可能な体調不良なのか、すでに寿命が尽きかけているのかを判断して、適切に対処してあげることが重要です。

この記事の監修者

高間 健太郎(獣医師)

高間 健太郎
(獣医師)

大阪府立大学農学部獣医学科を卒業後、動物病院に勤務。診察の際は「自分が飼っている動物ならどうするか」を基準に、飼い主と動物の気持ちに寄り添って判断するのがモットー。経験と知識に基づいた情報を発信し、ペットに関するお困り事の解消を目指します。

トカゲの寿命は長い?

トカゲの寿命は長い?

例として、フトアゴヒゲトカゲは平均7年程度、イグアナであれば平均10年、ヒョウモントカゲモドキであればなんと15年と、およそ10年程度がトカゲの平均寿命です。

おおよそ犬や猫と同じ年数のため、寿命は長い生き物であるといえます。

飼育環境をしっかりと整えてあげれば、長く一緒にいられるペットです。

トカゲの突然死と死因について

トカゲの突然死と死因について

トカゲ類は長生きするペットではありますが、突然死するケースも多く報告されています。

突然死とは読んで字の通り、昨日までは元気だったのに体調が急変してその日のうちに亡くなってしまうことです。

しかし、トカゲ類は犬や猫のように表情から異変を感じ取りにくかったり、動物としての本能で体調が悪くなってもギリギリまで隠したりとその兆候を発見するのが難しいこともあります。

そのため、トカゲ類に多く見られる死因を把握して「もしかしたら……」と思ったらすぐに対処することで対策するのがおすすめです。

低体温症

変温動物であるトカゲは飼育ケース内の環境、特に温度を適切に管理してあげなければいけません。

そのため、トカゲを飼育する上で紫外線ライトとバスキングライト、寒い時期のヒーターは必需品です。

しかし、故障や停電後のつけ忘れなどのアクシデントで消しっぱなしにするなどしてしまうと、トカゲが低体温症にかかって体調を崩してしまいます。

食欲不振

体調を崩してエサを食べなくなった状態は最も異変に気付きやすい状態ですが、その原因を特定し、対処するのは非常に困難です。

ヒーターの不調による低体温症などのアクシデント、うるさい環境に飼育ケースを置いている、無理に構いすぎたことによるストレスなど飼育環境にある場合や、寄生虫感染などの内部からの原因口の中を怪我したことでマウスロットと呼ばれる口内炎の一種ができているといったような外的な原因など、様々な方面から原因を推測してあげる必要があるからです。

治療が間に合わなかった

トカゲなどの爬虫類は「エキゾチックアニマル」という種類に分類されます。

意味合いは使われ方によって異なりますが、販売元や獣医さんが使う場合には「犬・猫以外の動物全般」を指す言葉となります。

そしてこのエキゾチックアニマルは、診てくれる獣医さんが限られるという特徴があるだけではなく、病気の原因や有効な治療方法自体が確立されていないケースもあるのです。

そのため、いつもと様子が違うことに気付いて獣医さんを探したものの、近隣に対応してくれる病院が見つからなかったり、自宅から向かうには遠すぎて断念せざるを得ない可能性も考えられます。

トカゲが死ぬ前に見せる行動

トカゲが死ぬ前に見せる行動

トカゲが死ぬ前に見せる行動には大まかに以下の4点が挙げられます。

呼吸がおかしくなる

ゼーゼーと荒く、苦しそうに呼吸している場合や、爬虫類全般の特徴として普段は鼻呼吸をするはずなのに口を開けて呼吸をしているなど、呼吸方法がおかしくなっている場合にはどこか体調を崩しているサインであることが多いです。

具体的には肺炎にかかってしまっている、口の中を怪我したことで口を閉じられなくなっている場合が考えられます。

便の色がおかしい

ケースに敷いてあるシートを交換する際は、便の状態を見て健康チェックを行いましょう。

形、血が混じっているなどの異常がないか、量が多い・少ないことはないか、など便から判断できるポイントは多いです。

歩き方がおかしい

不自然な姿勢でヨタヨタ歩いている、足を引きずっているなど歩き方がおかしい場合は、くる病やケガの疑いがあります。

前者は主にカルシウム不足や栄養の偏りが原因で手足の痙攣などが起こる病気であり、後者は日光浴やハンドリングなどでケージの外に出している際に思わぬ事故にあってしまったり、ケージの中であってもレイアウトの木材にひっかけて切ってしまったりなど、さまざまな原因が考えられます。

明らかに弱っている

これまで紹介した原因は事前に対策できるものも多いですが「手足を投げ出してぐったりしている」「長い間目を離していた訳ではないのに、気付いたら動かなくなっていた」など実際に事が起こってから対策しても手遅れのケースもあります。

しかし、この場合は原因を究明するよりも「手当てをする」「病院に連れていく」など治療方法を探すのがおすすめです。

トカゲを長生きさせるための工夫

トカゲを長生きさせるための工夫

愛するペットであると同時に大切な家族でもあるトカゲには少しでも長生きしてもらいたいものです。そのためには何が必要なのでしょうか。

温度管理

トカゲを飼育する上でもっとも気を配るべき事柄は温度管理です。

個体ごとに合わせた適切な温度で生活させることは免疫力を高めたり、エサを活発に接種したり、安全な脱皮など様々なメリットにつながります。

ケア

トカゲも人間と同じように爪が伸びる体質ですが、伸ばしっぱなしにしていると体に引っ掻き傷を作ったり、引っかけたことで骨折の原因になったりと様々な悪影響があるため、そうならないように定期的な爪切りをしてあげる必要があります。

その他にも栄養が偏らないようにエサに栄養補助のサプリメントを加えてあげる、脱皮しやすい温度・環境を整えてあげるなど、適切なケアを行うことで健康かつ快適に生活できるように工夫してあげるのが飼主の義務であると同時に、トカゲを長生きさせる最善の方法でもあります。

最寄りの病院を調べておく

体調を崩したときにすぐに向かえるよう、トカゲを診てくれる病院が近くにあるかどうかリサーチしておくことは非常に重要です。

探し方はインターネットで検索する方法の他にも、ペットショップや専門店からの紹介やSNSのコミュニティを通しての情報交換など様々な方法があります。

トカゲの供養方法は?

トカゲの供養方法は?

今はあまり考えたくない事柄かもしれませんが、家族としてペットを迎え入れるというのは、別れの瞬間まで責任を持つことでもあります。

これまでの感謝を込めてきちんと供養してあげましょう。

遺体はどうやって葬る?

トカゲ類の遺体は「1:ペット火葬業者に依頼する」「2:行政に引き取ってもらう」「3:所有している敷地内に埋める」ことの3択から供養の方法を選びます。

2、3は業者依頼に比べて安く供養を済ませられるメリットがありますが、遺骨が手元に残らないデメリットがあります。

対してペット業者への依頼はある程度の出費が求められるデメリットの代わりに遺骨が帰って来るので、ご自身が希望する通りの供養が行えるメリットがあります。

供養の方法

遺骨が残るメリットは、メモリアルグッズを作成していつでもそばにいてもらえるようにする、仏壇にお供えするなどご自身の希望の通りに供養が行えることにあります。

また、時間や予算の都合で納得のいく供養・埋葬が行えなかった場合は後悔がペットロスとして現れて心にダメージを与えるかもしれません。

そのため、供養はこれまで癒してくれたお礼だけではなく、大切な家族を送り出す行為であることを念頭に置き、後悔をしない方法を選ぶようにしましょう。

まとめ

トカゲは10年以上と長い寿命を持つペットです。

だからこそ長生きしてもらえるように日々の体調チェックとケアを欠かさず、温度管理を徹底して適温で飼育できる環境を整えてあげるのが大切です。

それでも体調を崩して呼吸や歩き方がおかしい場合にはすぐに原因を突き止めて、病院に連れて行ってあげるようにしましょう。

この記事の執筆者

執筆者

ペット火葬
ハピネス 編集部 J・N

愛するペットちゃんとのお別れによって心に深い悲しみと不安を抱えた飼い主様を支えられるような、わかりやすく正確な記事作成を心掛けています。自分のこと以上に大切な家族を思いやることができる優しい心を持った飼い主様の力になれるように努めます。

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