ウサギの寿命は?大切なウサギを長生きさせる秘訣についてもご紹介

見た目が可愛いウサギはペットとしても人気の動物です。ウサギを飼う前に気になるのが寿命だと思います。家族として迎え入れたウサギには少しでも長く生きてほしいと思うのは当然です。今回はウサギの平均寿命や長生きするための秘訣、かかりやすい病気など、飼い主とウサギが少しでも長い時間一緒にいられるためのヒントをご紹介します。

この記事の監修者

高間 健太郎(獣医師)

高間 健太郎
(獣医師)

大阪府立大学農学部獣医学科を卒業後、動物病院に勤務。診察の際は「自分が飼っている動物ならどうするか」を基準に、飼い主と動物の気持ちに寄り添って判断するのがモットー。経験と知識に基づいた情報を発信し、ペットに関するお困り事の解消を目指します。

ウサギの寿命

ウサギの寿命

ウサギの平均寿命は約8年で、猫や犬に比べて寿命は少し短い動物です。しかし、最近は長く生きるための研究や医療の発達により寿命が伸びてきており、世界では16年と10カ月も生きたウサギがギネスに認定されています。

種類によって変動するのか?

ウサギは種類によって寿命が変動するのか気になりますよね。飼う前だとできるだけ長生きする種類を飼いたいと思う方もいると思います。しかし、ウサギは種類によって寿命が変動するようなことはないと考えられています。

年齢を人間で換算

ウサギは生後1〜6カ月で人間の歳で言うと約2〜13歳になります。この時期は成長期と呼ばれ、しつけを身に付けるのに重要な時期です。1〜3年で約20〜34歳で若年期と呼ばれる時期になります。若年期は遊びたい盛りなので、たくさん遊んであげましょう。そして、4〜6年で約40〜52歳、7〜9年で約58〜70歳となり、中期・後期と呼ばれる時期に入ります。中期・後期は体が少しずつ衰え始め、病気にかかりやすい時期でもあります。その後、10〜13年で約76〜91歳となり、超後期と呼ばれる時期に入ります。超後期は老後を穏やかに過ごせるように、環境を整えてあげることが大切です。

かかりやすい病気

かかりやすい病気

ウサギがかかりやすい病気を知っていることで、予防することができます。また、かかりやすい病気の症状を覚えておくことで、異変に気付き早期発見に繋がります。この章ではウサギのかかりやすい病気についてご紹介します。

胃腸うっ滞

ウサギは消化器系の病気にかかりやすい動物です。その中でも、胃腸うっ滞と言う病気は、ストレスや食事、気温の変化などちょっとしたことが原因でかかることがあります。悪化すると死に至ることもある危険な病気です。食欲がない、お腹が張っている、便が少ないなどの異変に気付いたら早めに獣医師に診てもらうようにしましょう。

不正咬合

不正咬合はウサギがかかりやすい歯の病気です。ウサギの歯は生涯伸び続けているのですが、牧草などを食べることで少しずつすり減っていきます。しかし、歯が伸びる速さと削れる速さのバランスが崩れると噛み合わせが悪くなり、不正咬合となります。食べづらそうにしている、よだれが出やすくなる、目の周りが濡れている、目が飛び出しているなどの症状があれば不正咬合の可能性があります。

皮膚炎

寄生虫や細菌、偏った食事など様々な原因で皮膚炎になります。皮膚炎になるとフケが出る、毛が抜ける、皮膚が赤くなったりカサカサになるなどの症状が出ます。皮膚炎をそのままにしていると、炎症を起こしたところから出血し悪化することもあります。ケージ内を清潔にする、ウサギの体を濡れたままにしないなど皮膚炎にならないように、気を付けましょう。

尿結石

尿結石は尿路に石ができる病気で、ウサギがかかりやすいとされています。石ができてしまっても初めは無症状なことも多く、石が大きくなるにつれて症状が現れます。尿が出にくい、トイレの回数が多い、尿の色に異変など尿に気になる症状が現れたら尿結石かもしれません。カルシウムの摂りすぎ、水分不足などが原因のことが多いため、適度に水分を与え、バランスのいい食事を心がけましょう。

長生きする秘訣

長生きする秘訣

家族として迎え入れたウサギには1日でも長く生きてほしいと思うものだと思います。そのために飼い主ができることはあるのでしょうか。この章ではウサギが長生きする秘訣についてご紹介します。

去勢・避妊手術

ウサギは繫殖能力が高い動物のため、繁殖能力はあるが繁殖ができない状態にストレスを感じます。オス、メスに関わらず繁殖させる予定がない場合は、去勢・避妊手術を受けさせてあげましょう。さらに去勢・避妊手術はストレスを軽減させるだけでなく、精巣・子宮や卵巣、乳腺などの病気になるリスクを減らすことができます。

食事・体重管理

「肥満」は健康の大敵です。食事やおやつの与えすぎに気をつけ、適度な運動もさせてあげましょう。また、食事はバランスも大事です。ウサギは牧草を食べることで健康に繋がり長生きできると言われています。さらに毎日体重を計ることで、体の異変に気付くことができます。

健康管理

きちんと食事はしているか、体に異変はないか、排泄物に気になる症状がないかなどウサギの健康状態を日々観察しましょう。ちょっとしたことでも気になることがあれば獣医師に診てもらうことが病気の早期発見となり、長生きに繋がります。

定期診断

長生きするためには健康診断を定期的に受けることが何より大切です。また、爪切りやグルーミングのタイミングなど定期的に病院に連れていくこともできます。また、ウサギに詳しく信頼できる獣医師を見つけておくことも大切です。

ストレスを減らす

ウサギはストレスを感じやすく、ストレスが原因で病気になることも少なくありません。寂しいことにストレスを感じる子もいれば、構いすぎることにストレスを感じる子もいます。ストレスの感じ方はウサギによって違いますので、それぞれ合った環境・接し方でストレスを減らしてあげましょう。

老化のサイン

老化のサイン

寿命が近づいてくると、どんどん体が老化していきます。ウサギの老化のサインに気付いたら、優しく対応してあげましょう。この章ではウサギの老化のサインについてご紹介します。

睡眠時間が増える

高齢のウサギは若い頃に比べて、寝ている時間が長くなります。無理に起こすとストレスになりますので、ウサギが起きるタイミングをみて遊んであげるようにしましょう。

食の変化

今まで好きで食べていた物を食べなくなるなど食の変化が見られることもあります。バランスを心がけ、食べやすい物を与えてあげましょう。

段差につまずく

これまで飛び跳ねていたウサギが段差につまずくようになれば老化や病気のサインかもしれません。高齢になると筋力が衰えてきますので、バリアフリーなど過ごしやすい環境にしてあげましょう。

視力・聴力の低下

視力や聴力が低下してくると、ウサギは不安を感じやすくなります。できるだけ慣れた環境で飼育できるようにレイアウトは変えず、触るときは驚かさないようにゆっくりと触るようにしましょう。

毛がパサパサになる

毛の色が変わったり、毛の艶がなくなり毛がパサついてきます。高齢になると自分で毛づくろいができなくなるので、定期的にグルーミングしてあげましょう。

日々の健康チェック

日々の健康チェック

ウサギを長生きさせるためにも、病気やケガなどの早期発見が大切です。そのために、飼い主が日々健康のチェックをする必要があります。この章ではウサギの健康チェック方法について詳しくご紹介します。日々のチェックで何か気になることがあればすぐに獣医師に診てもらうようにしましょう。

・ご飯は食べているか
・体重に変化はないか
・トイレに異変はないか
・目・耳・口・お腹・毛など体に異変はないか
・行動に異変はないか

まとめ

いかがだったでしょうか。ウサギは犬や猫に比べて短命ではありますが、きちんと飼育することで寿命を伸ばすことができます。長生きさせるためには、日々の健康管理と早期発見が大切になりますので、できることから気をつけてあげましょう。

この記事の執筆者

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ペット火葬
ハピネス 編集部 J・N

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