寿命の長いフクロウと幸せに暮らすために必要なことは?

フクロウの平均寿命はおよそ20~40年ほどであり、かなり長生きする鳥類です。

今回はフクロウと少しでも長く一緒に居るために必要なことをご紹介します。

フクロウの平均寿命

フクロウの平均寿命

フクロウは種類や体の大きさによって寿命が異なり、体の大きな種類は寿命も長いです。

体の大きさ 寿命
小型(アナホリフクロウ・コノハズク) 10年
中型(シロフクロウ・モリフクロウ) 2~30年
大型(メガネフクロウ・カラフトフクロウ) 3~40年

しかし、すべてのフクロウがこの通りの寿命を全うできるわけではありません。飼育環境による事故や病気でずっと短い寿命で亡くなることも考えられます。

フクロウの寿命を伸ばすためには?

フクロウの寿命を伸ばすためには?

大切なフクロウには少しでも長生きしてほしいもの。
フクロウの寿命を伸ばすためには何が必要なのでしょうか。

食事に気を配る

寿命を伸ばすためには食事の内容に気を配るのが一番。
冷凍エサを与える場合でもヒヨコなどの鳥類ばかりではなくラットやコオロギなどの昆虫を与えるなど栄養が偏らないように色々な種類のエサを食べさせることが大切です。

同時に、食べられないエサを把握し、エサを用意する手間を惜しまないなど、食事のバランスを整えてあげましょう。

かかりつけの病院が近い

フクロウはエキゾチックアニマルのため、最寄りの獣医さんに診察してもらえない可能性があります。
そのため、体調を崩したり、万が一寿命が縮むような怪我をしてもすぐに診察を受けられない可能性があります。

できれば飼育前にフクロウを診てくれる病院を調べて、緊急時のために夜間の診察を受けられるか確認しておきましょう。

ストレスを貯めさせない

フクロウはしつけをすることは出来ず、単独行動をする性質からベタベタ触られることも嫌がる子も多いです。

また、フクロウは大きな音や急に動くものを怖がる習性があり、あまりストレスを貯めすぎると寿命を縮めてしまいます。

そのため、飼い主は基本的にフクロウの事情を優先して、フクロウがストレスを貯めないように飼育環境を整えましょう。

フクロウの寿命を伸ばすための環境

フクロウの寿命を伸ばすための環境

フクロウがストレスを貯めない生活とは、適切な飼育環境を整えることでもあります。

係留飼育

止まり木に繋いで飼育する方法を指します。

係留紐の範囲内で自由に動けるためフクロウにもストレスを与えにくく、誤飲や家具の破壊を防げるメリットがあります。

放し飼いできる環境

フクロウは狭い場所にずっと居ることを嫌うため、1日のどこかのタイミングで紐から外して自由にさせてあげる時間を作る「半放し飼い」もおすすめです。

放している最中はしっかりと見張っておく必要がありますが、フクロウのストレスや運動不足の解消に役立つ飼育方法です。

事故を防ぐ

フクロウと暮らす際は部屋からの脱出(ロスト)や誤飲など様々な可能性を考慮して、事故を防ぐ必要があります。

ちなみに、筆者の友人はフクロウの飼育のために、家の庭に専用の小屋を建てたことがあります。

係留飼育ではなく1日中放し飼いにしておけるように十分な広さがあり、日光浴を楽しめるように付けた窓には脱走を防ぐために金網を張ってあるなど、フクロウのために必要な設備を考えたと聞きました。

その話を聞いた当時は「そこまでしてあげる必要があるのか?」とも思いましたが、今では不幸な事故を防ぐために設備を整えたうえで、フクロウ自身にも不自由させないように考えてあげることはとてもいい考えだと思いますし、とてもフクロウ思いの飼い主だと思います。

フクロウの寿命を延ばすために大切なこと

ペット保険会社のSBIプリズム少額短期保険株式会社が行った「ペットの健康管理に関する調査」では「かかりつけの動物病院はどのような基準で選んでいますか?」という質問に対して「家から近い」と回答した方が110名と、最も多い票数となっていました。

この結果からわかるように、フクロウと暮らすうえでわからないことができた場合に、すぐ質問できる専門家やかかりつけの医師が身近にいることはとても大切です。

人間と同じように、体調を崩した際にすぐ診察を受けられれば、取り返しのつかない事態を未然に防ぐことができるため、出来る限り近くにフクロウを診察してくれる病院がないか確認するのがおすすめです。

フクロウの寿命を伸ばすためにお部屋の環境を整えることも大切ですが、ご自身が住んでいる環境も見直し、万が一フクロウの体調が急変した際にすぐ対応できるかも考えておくようにしましょう。

*参考サイト

「【ペット調査2022】ペットの健康管理に関する調査」SBIプリズム少額短期保険株式会社

フクロウが体調を崩さないための対処方法

フクロウが体調を崩さないための対処方法

飼っているフクロウが体調を崩している場合は、まずは落ち着いて症状を把握することが大切です。

フクロウが体調を崩していないか心配な場合は、こちらのコラムを参考に対処方法を考えてみてください。

吐いている場合

フクロウはエサに混ざった毛や骨など消化できないものを塊にして口から吐き出します。

これは「ペレット」と呼ばれ、フクロウが食事をきちんと終えた証とも言えますが、繭のような形をしたペレットではなく未消化の食べ物をそのまま吐き出している場合は、体調不良の可能性があります。

フクロウに嘔吐や下痢などの症状が出ている場合はエサが傷んでいたことが原因の食中毒の疑いがあり、最悪の場合は死につながる可能性があります。早めに病院で診てもらうようにしましょう。

熱中症

汗腺を持たず、自分で温度調節ができない鳥類は暑さに弱いため、夏場だけではなく年中室温が高くなりすぎないように気を付ける必要があります。

夏場はフクロウが過ごす部屋はエアコンを24時間点けておいて、室温は23~26度程度を保てるようにしましょう。

フクロウの寿命が尽きたら

フクロウの寿命が尽きたら

フクロウの寿命が尽きたら、お見送りの準備をしてあげましょう。

体をきれいにしてあげる

フクロウはカンピロバクターやオウム病など人間にも感染する感染症の病原菌を持っている可能性がありますので、遺体を触る際には手袋・マスク・メガネを装着して必ず感染予防を行ってください。

その後、棺に納めるために羽や姿勢を整えてあげて、体が汚れている場合は軽く濡らしたタオルで拭きます。
また、目が開いている場合でも、閉じられない場合は無理せずそのままにして、目をタオルなどで覆ってあげましょう。

安置

遺体から体液が漏れ出たときのため、ペットシーツなど取り換えられる布を敷いた箱・棺の中に遺体を納めてください。

その後は遺体が傷まないようにドライアイスや保冷剤を体に当てれば安置は完了ですが、遺体の安置は夏場であれば1日、冬場でも3日ほどと長く保てません。早めに葬儀方法を決めてあげましょう。

また、葬儀までの時間はフクロウと過ごせる最後の時間です。形見となる羽を分けてもらったり、話しかけてあげたりと、悔いが残らないように過ごしてあげてください。

供養方法を考えて葬ってあげる

フクロウは「土葬」「火葬」など様々な方法で葬ることができますが、土葬はご自身が所有している土地でしか行えず、害獣による被害を避けるために、火葬してお骨にする方法がおすすめです。

火葬後は霊園への埋葬や、手元供養などご要望や生活スタイルにあわせて供養することができるメリットもあります。

まとめ

フクロウの寿命は短い場合でも10年ほどと、種族を通して長生きなペットちゃんです。

しかし、少しでも長い間一緒に過ごすためには、フクロウが過ごしやすい環境づくりと体調を崩した場合に適切な診察を受けられるようにするなど、フクロウのことを第一に考えてあげる必要があります。

ペレットの様子や日々の過ごし方など、不調のサインを見逃さないように、よく目を配ってあげてください。

この記事の執筆者

執筆者

ペット火葬
ハピネス 編集部 J・N

愛するペットちゃんとのお別れによって心に深い悲しみと不安を抱えた飼い主様を支えられるような、わかりやすく正確な記事作成を心掛けています。自分のこと以上に大切な家族を思いやることができる優しい心を持った飼い主様の力になれるように努めます。

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