ウーパールーパーが亡くなったらなぜ火葬が良いの?わかりやすく解説

ウーパールーパーが亡くなった際に火葬が推奨されるのは、そのまま土葬すると生態系や環境に多大な影響を及ぼす危険性があるからです。

当ページでは、なぜ火葬が推奨されているのかを深堀し、ウーパールーパーの遺体の安置方法や供養方法などをわかりやすく解説します。

この記事の監修者

高間 健太郎(獣医師)

高間 健太郎
(獣医師)

大阪府立大学農学部獣医学科を卒業後、動物病院に勤務。診察の際は「自分が飼っている動物ならどうするか」を基準に、飼い主と動物の気持ちに寄り添って判断するのがモットー。経験と知識に基づいた情報を発信し、ペットに関するお困り事の解消を目指します。

ウーパールーパーが亡くなったら火葬した方が良い理由

ウーパールーパーが亡くなったら火葬した方が良い理由

ウーパールーパーの遺体はなぜ火葬した方が良いのか

ウーパールーパーの死因が感染症だった場合、そのまま土葬すれば他の両生類(カエルやイモリ、サンショウウオなど)にも感染が広がる恐れがあります。

また土葬した場所が水辺に近ければ、遺体から有害物質が溶け出し、水源を汚染する可能性もあります。

火葬後の遺骨なら、埋葬しても感染症拡大や環境汚染の危険性はありません。

以下に危険視されている感染症を2種ご紹介します。

カエルツボカビ症

両生類特有の感染症で、カエルツボカビ菌という真菌が原因。
カエルツボカビ症を発症すると、90%以上が2~5週で死に至るという致死率の高い感染症です。

*症状*

食欲不振、沈鬱、体色の異常、発疹、体の硬直、皮膚病変(潰瘍、しこり)皮膚の硬化、皮膚が剥がれる、 皮膚呼吸できなくなる

体温調整・浸透圧調整ができなくなる、異常行動、急死など *外観的には目立った変化が現れないケースもある

*参考サイト

カエルの感染症・カエルツボカビの上陸(国立研究開発法人 国立環境研究所)

ラナウイルス感染症

魚類、両生類、爬虫類に感染する致死率の高い感染症で、イリドウイルス科ラナウイルス属のウイルスが原因。

*症状*

半眼、眼瞼の充血、腹部の膨隆(水腫)、皮膚の紅斑、点状出血、皮膚潰瘍、指端の欠損、尾の脱落など

*参考サイト

両生類等の新興感染症について(環境省)

両生類のラナウイルス感染症(モダンメディア55巻7号2009「話題の感染症」)

ウーパールーパーの遺体の安置方法、火葬は1日以内が理想的

遺体の腐敗を防ぐため、亡くなっているのを確認したらすぐに適切な方法で安置しましょう。

ウーパールーパーの遺体の安置方法

①遺体を水槽から出す

きれいな姿で弔ってあげられるようにそっと優しく掬い上げ、すぐに水槽から出してあげましょう。

  • 遺体を水槽の中に放置すると、腐敗して体が崩れたり水に溶けたりすることも
  • 多頭飼いで同じ水槽に他のウーパールーパーがいる場合、体調に悪影響が出ることも

②遺体が乾かないように湿らせる

湿らせたキッチンペーパーなどに遺体を寝かせ、霧吹きなどで体を充分に湿らせてあげましょう。

③ラップなどで包み密閉容器へ

湿らせたキッチンペーパーごと遺体をラップなどで包み、密閉できる容器やジップ付きビニール袋などに入れます。

  • 容器や袋の空気を抜くことでより乾燥しにくくなる

④箱に入れて遺体を冷やす

発泡スチロールや保冷バッグなどにドライアイスや保冷剤、氷を入れて準備し、そこに遺体を安置して冷やします。

ウーパールーパーの火葬は死後1日以内が理想

体の水分量が多い水生生物は腐敗速度が速いです。

犬や猫でも死後2~3日以内の火葬が推奨されていますが、ウーパールーパーの場合は1日以内が望ましいです。

  • 気温が高ければさらに腐敗速度が速まるので要注意

ウーパールーパーの火葬方法と費用相場、その後の供養方法

ペットちゃんの火葬方法は「合同火葬」「一任個別火葬」「立会個別火葬」の3種類あります。

それぞれの特徴やメリット・デメリット、費用相場、加えて火葬後の供養方法についてご紹介します。

火葬方法は3種類

ペットちゃんの火葬方法には「合同火葬」「一任個別火葬」「立会個別火葬」の3つの選択肢があります。

それぞれのメリット・デメリットを解説します。

合同火葬

他の方のペットちゃん達と一緒に火葬する方法です。

火葬後の供養方法は合同墓地への埋葬が多いですが、業者によっても異なります。

*メリット*

  • 費用が安い

*デメリット*

  • 立ち会いできない
  • 他のペットの遺骨と混ざってしまうため返骨できない

*費用相場*

  • 一般的な相場:9,000円~

一任個別火葬

ウーパールーパーの遺体を火葬業者に預けて個別で火葬する方法です。

火葬後の拾骨は業者が行います。

返骨できる・できないは業者によって異なります。

*メリット*

  • 費用をある程度抑えたうえで個別に対応してもらえる
  • 火葬後の供養方法を選択できる

*デメリット*

  • 立ち会いできない
  • 飼い主様の手で拾骨できない
  • どの骨を骨壺に納めるかを選択できない場合が多い

*費用相場*

  • 一般的な相場:15,000円~

立会個別火葬

飼い主様立ち会いのもと、個別で火葬する方法です。

人間の葬儀と同様のセレモニーができ、ペットちゃんの旅立ちをしっかりと見送ることができます。

*メリット*

  • 家族みんなで見送れる
  • 飼い主様の手で拾骨できる
  • 返骨できる
  • 火葬後の供養方法を選択できる

*デメリット*

  • 費用がかかる

*費用相場*

  • 一般的な相場:20,000円~

*火葬費用やサービス内容は業者によっても異なります。詳しくは各業者にご確認ください。

遺骨の供養方法

合同火葬では返骨されないため、その後の供養方法は葬儀業者に任せることになります。

返骨可能な火葬方法を選んだ場合は、その後の供養方法も飼い主様の意志で選択できます。

手元供養

祭壇を作りペットちゃんの骨壺や写真を祀り自宅で供養する方法や、遺骨を粉骨してアクセサリーに納めて身に付ける方法があります。

埋葬

ペットちゃんの遺骨を自宅の庭(私有地)などに埋葬する方法です。

自宅に庭がない人や賃貸物件に住んでいる人には、プランターや植木鉢に埋葬するプランター葬も人気です。

ペット霊園への納骨

合祀墓や個別墓地、納骨堂(霊座)へ納骨する方法です。

個別か合同か、お墓のサイズやデザイン、管理方法、費用などもそれぞれ異なります。

中には人とペットちゃんが同じお墓に入ることができる霊園もあります。

散骨

遺骨をパウダー状に粉骨し、思い出の場所や自宅の庭などに散骨する方法です。

私有地以外で散骨する場合は、土地の所有者から許可を得る必要があります。

場所によっては散骨が禁止されているところもあるので事前に確認しましょう。

ウーパールーパーの火葬はペット葬儀業者かペット霊園に頼もう

ウーパールーパーの火葬はペット葬儀業者やペット霊園に依頼するのがおすすめです。

ペット葬儀業者

火葬車で来てくれるので自宅や思い出の場所でペットちゃんを火葬することができます。

外出が難しい高齢者や体が不自由な家族も一緒にお見送りできるのも魅力です。

ペット葬儀業者に依頼する際に気を付けたいのが業者選びです。

サービスの対応幅や費用が業者ごとに異なるのはもちろん、中には詐欺まがいなことや違法行為を行う悪質な業者も紛れているからです。

筆者もペット葬儀業者に火葬してもらった後、ペット霊園で永代供養をお願いしていますが、大切なペットちゃん達を代々任せようと思えるのは信頼できる業者だからこそです。

飼い主様が安心して任せられる業者を見付けられますように、業者選びに役立つコラムを以下に紹介しますのでご参照くださいませ。

*関連コラム

ペット葬儀屋選びで後悔しないために確認すべきポイントとは?

ペット霊園

霊園内に火葬炉を備えていて、ウーパールーパーのような小型のペットちゃんから大型のペットちゃんまで火葬が可能です。

納骨まで一貫して行えるのが魅力ですが、立ち会いを希望する場合は霊園まで行く必要があります。

 

*ウーパールーパーの遺体は自治体でも引き取ってもらえますが、火葬してくれるかどうかは自治体にもよります。

ペットちゃんの遺体をゴミと一緒に処理する自治体もありますし、もし利用を検討するなら後々後悔しないよう対応内容を確認しておきましょう。

ウーパールーパーが亡くなった時の注意事項を確認しておこう

ウーパールーパーが亡くなった時の注意事項は3点です。

そのまま土葬するのは絶対にNG

外見に異常が見られなくても菌やウイルスを保有している可能性は否めません。

生態系や環境に多大な影響を及ぼす危険性もあるため、そのまま土葬するのは絶対にやめましょう。

飼育に使用していた水槽・水・備品は消毒する

感染症の蔓延を防ぐため、飼育水、水槽、備品類、飼育水がかかった服などは、塩素系消毒剤で消毒するか、煮沸消毒(98度以上で15~20分間)しましょう。

遺骨を残す火葬ができない葬儀業者・霊園もある

火葬炉の性能によってはウーパールーパーのように小さな生き物の遺骨を残せないことがあります。

「拾骨したい」「返骨してほしい」という要望があるなら、業者や霊園に遺骨が残せるかを確認しましょう。

まとめ

愛情を注いで育てていたウーパールーパーが亡くなったら、飼い主様は悲しみから何も手につかなくなるかもしれません。

しかしウーパールーパーの遺体は腐敗が早いので、すぐに安置し火葬することが大切です。

火葬することで他の両生類への感染拡大も防げますし、その後の供養方法の選択肢も多くなります。

ペットちゃんの安らかな旅立ちのためにも、飼い主様の要望にあった火葬方法や供養方法を選んでくださいね。

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